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help リーダーに追加 RSS 内閣官房・内閣府から見る官僚制度

<<   作成日時 : 2005/06/19 23:06   >>

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昨日の官庁訪問ネタと少し関係するのかもしれないけれども、Crystalの「個人主義/共同体主義」が非常に面白い考察をしていました。なのでその一部分を引用させていただきます。
「共同体」を「会社」に置き換えると「会社人間」が誕生し、中の個人が「組織利益」を守るために不祥事隠しに加担したりする。公益実現を標榜する国家行政組織も、各省庁ごとが「共同体」。「公益追求」は「省益追求」に転倒し、大いなるセクショナリズムが生じているのはご存知の通り。採用過程に少しでも参加してみれば、「●●省は××だから駄目、でもウチはね、、、」というお話にすぐにでも出くわすことができるだろう。

そもそも、日本の公務員は省庁別採用というのに問題があるんじゃ、と言われたりもする。イギリスでは、公務員は政府単位で一括採用し、複数の省庁を渡り歩いていくシステムだし、フランスでは、ENAを卒業した後、各種の官僚団に採用され、この官僚団に帰属しながら各省庁に出向する。「生涯を通じて採用省庁に帰属」=「構成員のアイデンティティの帰属先=所属省庁」=「公益よりも省益」、みたいな。

しかし「一括採用システムにしろ!!」というのは総務省岡本さん曰く「非現実的」過ぎて、傾聴に値しない(山口厚風)。むしろ、内閣機能の強化、内閣官房・内閣府に勤務する官僚数の増大に注目すると、新たな官僚像が浮かび上がってくる。すなわち

「これからは内閣官房で働いた経験を持つ者が出身省庁の枠にとらわれず優先されるようになるだろう。そうした人材を育てていくシステムをつくることが大事であり、それによって今後縦割りの弊害は改善できるものと考える。また、若いときに内閣官房にきてオールじゃパンの考え方ができるようになった人材がそれぞれの省庁に帰って活躍する事で、長期的には縦割りの弊害は弱まっていくと思う」(古川貞ニ郎・前官房副長官)

岡本氏も「FA宣言させて内閣官房に人材を集めること」を縦割り弊害改善のための提言としてゆっておられた罠。ちなみに某省を志望する某氏は、志望理由について「内閣官房への出向が多いから」とゆっておったが、彼はマキ原先生ファンであって特殊な部類と思われりゅ。ま、来週から官庁訪問な人は頑張れ、と。
そういえば僕のまわりでも官庁訪問に内閣府行くとか言っていた人が多かったような・・・・。確かに今公務員制度自体いろいろと変わってきているから、受験者にとってはどこの行くのか難しい選択ですな。正直外から見ているとよく分らないし。

ちなみにここで書かれている古川さんの言葉は「総理官邸と官房の研究−−体験に基づいて」という論文に書いてある言葉。この論文はニュースにもなってたので、結構色々な人が読んでいるみたいですね。
あと岡本全勝先生のコメントに関しては、先生のHPの「提言・国家官僚養成2」にて掲載されている。
フリー・エージェント制導入で精鋭集団を
現在の閉塞感を改めるには、何より現行の人事・キャリアアップ制度を改める必要があります。各省ごとの人事管理を存続するのであれば、少なくともその上に、各省に属さず、日本全体を考える官僚集団を設定せざるを得ないのではないか。言うなれば1種の上に、「スーパーゼロ種官僚」を置く形です。所属としては内閣官房あるいは内閣府で、各省にも配属されます。
採用後しばらくは基礎教育を施すために、各省に入省させて訓練を積み、各局総務課長くらいになったら、プロ野球選手のようにフリー・エージェント宣言をさせて、出身省庁に残るか内閣に赴くか、本人の意思とやる気に委ねるというのはどうでしょう。各省ごとに現場経験を積んだあと、出身省庁のしがらみから離れ、国家官僚として内閣で国全体の問題を議論し、国の方向性を定める。そういう精鋭集団が、必要となるのではないでしょうか。

今、総理を支えている内閣官房のスタッフも、結局は帰るべき所属省庁があります。それは出向ですから限界がある。将来にわたって国全体を考え、行動する集団を作る必要があるのです。だから、自らの意思で内閣にやってきた精鋭官僚については、退職後の処遇など内閣で引き受けるくらいの度量が必要です。そうすると後顧の憂いなく、むろん出身省庁を気にすることなく、国家全体を考えることができると思います。
という部分から書いているんだと思う。この部分に限らず岡本先生の分析は面白い部分がたくさんある。

もうひとつ。ここでも出てるマキ原先生ってのは、牧原出先生ですかね?文脈みゃからするとそうだと思うけど。やはり↓の本の影響でしょうか。
4120034186内閣政治と「大蔵省支配」―政治主導の条件
牧原 出

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ここでは抜き出さなかったけど、武田徹氏のノミの話が引用されていた。
この話僕も読んでいたのだが、これは大塚久雄氏が講義で話していたことらしい。詳細は武田徹オンライン(6月17日付け)に書かれている。

またこのエントリーのコメント欄にgachapinfanさんが
4595536127政治過程の比較分析―フランスと日本
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を紹介しておられたので、こちらでも参考までに。

とりあえず網羅的にまとめてあって非常に面白いエントリーだったので、リンク等補足しておきます。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
[government]内閣強化への疑問
「 内閣官房・内閣府から見る官僚制度」(@公共政策大学院生の蹇蹇録6/19付)や、そこでご紹介のあった「個人主義/共同体主義」(@Crystal6/19付)において縦割り改善策を提案する官僚のテキストが引用されています。具体的には次のようなものです。 ...続きを見る
bewaad institute@kas...
2005/06/21 03:33
内閣官房・内閣府から見る官僚制度 その2
先日、「内閣官房・内閣府から見る官僚制度」にて書いた内容に関してちょうどレポートを書かないといけなくなったので、現在いろいろと資料を集めています。面白い文献なども集まってきたので、書き終わり次第また整理してブログにも書こうと思います。 ...続きを見る
公共政策大学院生の蹇蹇録
2005/07/03 01:56

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。わざわざご丁寧に補足ありがとうございます。私の知らない文献まで捕捉されてて、とても参考になりました。後ほどフォローしていきたいと思います。マキ原先生はもちろん「牧原出」先生です。このエントリを書くに際しては、(以前「内閣政治と『大蔵省支配』」も拝見していたのですが)、諸君05年2月号の原稿にinspireを受けました。

おそらく同じ大学の方ですよね。どうぞよろしくお願いします。
kiki
2005/06/20 02:05
>kikiさん

コメント有難うございます。
こちらのほうこそいろいろと勉強する機会を与えて頂き、
感謝しています。
非常に面白かったので、是非他の人にも一次資料まで
読んでいただければと思い、勝手かと思いましたが、
トラバさせていただきました。

多分同じ大学かと思います。よろしくお願いしますね。
複雑系な人(管理人)
2005/06/21 01:32
はじめまして。
この記事、大変面白く拝見しました。似たようなテーマでレポートも書かれているとのこと、出来上がりましたら是非ともブログ上でも紹介してくだされば、幸いです。
また遊びに来ますね。
私のブログにも、お暇があればいらしてください。http://blogs.yahoo.co.jp/ysks1006
Yusuke
2005/11/17 03:26

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